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【ポケモン】パシオで恋して

第5章 ※Ever green!④


バディーストーンは未知の力を秘めた神秘の石。

ポケモンとのきずなを深める力を与え、互いに信頼できるパートナーとなった時、その真価を発揮するという。

きずなの証であるバディーズわざを、これまで私は出せたことがなかった。

だけど、きずなの大会決勝戦において、強敵を前にしながらも立ち向かうサンダースの勇姿に奮い立たされ、目の前のレッドに勝ちたいと強く願った時、バディーストーンは私たちに応えてくれたのだ。

大会に出場していなければ、今でも私はバディーストーンの力を引き出すことはできていなかっただろう。

「ナナちゃん!大会のバッジ見せて!」

リーフちゃんと並んで草むらに座っていると、明るい声で話しかけられた。

「うん。リュックのここにつけてる」

横に置いていたリュックを持ち、見やすいようリーフちゃんへ向ける。

キズナの大会優勝者に贈られる記念バッジ。エンブレムにはパートナーを表すふたつの星が刻まれている。

私がパシオの大会に初出場して貰った、想い出が詰まったバッジだ。

「綺麗ー!世界にふたつしかないグリーンとのお揃いだね!」

「貰えたのはグリーンのおかげだよ。たくさん特訓してくれたし」

「ふふっ。ナナちゃんのおかげでもあるんじゃない?ほら見て」

と言って、リーフちゃんは朝からずっと草原でポケモン勝負している幼馴染の方へ視線を向けた。

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