第11章 お祭り騒動
ロケット団とゲーチスの騒動後、WPM開会式は厳戒態勢の中、予定通り行われることになった。
雲ひとつない澄み切った青空。
視界の四方八方を埋め尽くす人、人、人。
地響きを起こすほどの観衆の声援に包まれる中、アリーナのステージに本戦出場者が立ち並ぶ。
ステージ中央では、大会主催者でこの島のオーナーであるライヤーさんが仁王立ちで開会の挨拶を始めた。
「これより!第2回ワールドポケモンマスターズ本戦!開会式を行う!」
会場から拍手が湧き起こる。
「ここにいるのは、5つのバッジを集めた選ばれしバディーズたち!本戦は勝ち抜き戦で、残った8チームが決勝トーナメント進出となる!」
ライヤーさんのスピーチが響き渡る中、私はステージ上に並ぶ本戦出場者たちに目を向けた。
どのトレーナーも、頼もしげなバディと堂々と並び立っている。
トレーナーズサロンで仲良くなったメイちゃんやリーリエちゃんの姿が見える。ヒビキくんやトウヤくんたちのチームも確認できた。
そしてステージの中央付近には、ワタルさん、ダイゴさん、シロナさんなど、各地方のチャンピオンも勢揃いである。