第9章 ※チームメイト
頭上から撃ち下ろされたかみなりが視界を白に染めた。
「そこまで!またナナちゃんのかち!」
リーフちゃんが試合終了の合図をする。
「やったぁ!コンビネーションバッチリだね私たち!」
「ダー!」
サンダースと顔を見合わせて喜びを分かち合う。前足をタッチして勝利のポーズ!
「……!」
レッドがお祝いの気持ちを伝えてきてくれた。「おめでとう!」と言っている。
「ありがとうレッド!」
「たいしたヤツだぜ。このオレが5連敗しちまうなんて」
グリーンは肩をすくませて降参の意思表示。相当堪えてるみたいだ。
「ふふふっ、悔しいならまた勝負してあげてもいいけど!」
強気に無敵。私は長く厳しい修行を経て、最強へと着々と近づいている。
「いいや、そろそろお開きにしようぜ」
「やだ。もういっかい!」
「そうよグリーン!付き合ってあげなさい!」
「……!」
ふたりも後押ししてくれている。
「へぇ?バッジ集めはいいのかよ?」
バッジ?バッジってなんだっけ?