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【ポケモン】パシオで恋して

第8章 でこぼこトリオ結成


「ナナさんはシルバーさんと組んだんですよね。となるとあとひとりは…」

ふむふむと顎に手を当て、探偵みたいなポーズでメイちゃんが考え込む。と、閃いた!と言った風に指を組んで瞳を輝かせた。

「ここはやはり、グリーンさんにお力を借りましょう!ひとりのヒロインを奪い合う恋のライバル…!はたしてナナさんのハートを射止めるのはどちらなのか!」

何やら妄想が始まった。

グリーンとは既に付き合っているけど、自分から「彼女です!」と宣言するのは気が引けるし、メイちゃんの妄想を聞いたらシルバーくんがさぞ怒るだろうなぁと遠い目をする。

「でも、グリーンさんは既にレッドさん、リーフさんとシード枠ですよね?残念ですが、掛け持ちで参加は難しいと思います」

眉をひそめてリーリエちゃん。至極真っ当なことを申し訳なさそうに話す。

「そうなの。だからグリーンとは組めなくて」

もし組めたとしても、第1回WPMチャンピオンと並ぶ勇気なんてないので身を引くだろうけど、と胸中で付け加える。

WPMはパシオの代名詞ともいえる格式高い大会。この間のお祭り要素の強いイベントとは訳が違う。


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