第7章 ※なつき度MAX
「んっ…や、まって…」
呼吸をする間もろくに与えずに口を塞ぐようなキスをする。ナナの唇は触れると気持ちよくて、いつも歯止めが効かなくなっちまう。
濡らした2本の指で胸の先端をはさみ、優しく擦れば、苦しげな呼吸に甘い声が混じりはじめた。必死にオレにしがみつきながら、固く目をつぶっている。
恥ずかしいのか、緊張してんのか。ナナはなぜか、キスの始まりはいつも身体を強張らせる。ベッドの上でもおくびょうなのは相変わらずだ。
けどまぁ、その怖がりなところもオレは気に入ってる。
いつかオレに全てを見せてくれるまで、時間をかけてゆっくり心を開かせればいい。他の誰でもなく、オレだけが、ナナの全部を手に入れる。
だから今はその準備段階。このグリーン様が、怖いのなんて忘れるほど気持ちよくしてやる。
「舌、出せよ」
そう言うと、「そんな恥ずかしいことできない!」と目で訴えてくる。予想通りの反応。
ナナは感情が剥き出しになる接触にまだ慣れていない。そのくせ、キスひとつでメロメロになるという、征服欲を煽ってくる困ったヤツだ。
「いいから、ほら」
甘く命じるように囁けば、ナナは伏し目がちにゆっくりと舌を出した。躊躇いながらも従うその無防備な従順さは、オレに強烈な興奮と高揚感を与える。