第7章 ※なつき度MAX
「や…ずるいっ、また、こういう時だけ褒めて…」
「いつも褒めてんだろ?」
「褒めてなぃ…やだ…みみ…ッ」
声で鼓膜をくすぐりながら、固くなった胸の先端をくりくりとこねまわす。
「ひ…あっ…あぁッ」
「これ好きだもんな…ナナ?」
感受性と感度は直結してるもんなのかはわかんねーけど、全身性感帯なんじゃないかと思うくらいナナは感じやすい。こう感度がいいと、もっと淫らにしたいと思うのと同時に、誰にも触れさせたくないという独占欲も強くなる。
本音は誰とも話してほしくないし、オレのことだけを考えていて欲しい。でもそんなことを言っちまえば、まるでオレの方がナナに夢中みたいで悔しいし、きっとナナの足を引っ張るのはわかっている。
せっかくパシオに来たんだ。いつまでもオレらとつるむだけじゃなく、いろんな出会いや経験をさせてやりたい。
だから、あのシルバーを仲間にしたと聞いた時は、嫉妬もあったが嬉しくもあった。オレらの後ろをくっついて歩いていたあの頃より、随分とたくましくなったもんだって。
けど、この姿を知っているのはオレだけだ。誰にも見せない。誰にも渡さない。
「もっと気持ちよくしてやるよ」
吐息で聴覚をなぶり、ナナの欲を煽る。人差し指をナナの口の中に入れて、口腔を傷つけないよう、指の腹で歯列とやわらかな舌をなぞる。
「ふぁ…ッ!?あ、…はっ」
まさか口の中に指を入れられると思ってはいなかったようで、動揺している。
あぁ、たまんねーんだよな。この顔が……。
指の関節を曲げて、柔らかな舌から唾液を絡めとる。
「この指、どうすると思う?」