第7章 ※なつき度MAX
「なんだよ」
「あの…苦しくない?」
「なにが」
「その、下の方でぶつかってるなーって」
「気にすんな」
「気にするよ!これって勝手に収まるの?」
「収めてくれんのか?」
ニヤリと意地悪く笑って見せる。
すると、冗談で言ったのに、ナナは真面目な顔で考え込んでから、ゆっくりと頷いた。
一瞬呆気に取られてから、返す。
「まじ?」
そう聞くと、恥ずかしそうにもう一度頷く。
「でも、シャワー浴びた——わっ!?」
強引にナナをベッドに沈める。
「いい。このままで」
抑え込んでいた欲望のスイッチが入っちまえば、もう止められない。
こっちは何日もおあずけくらって溜まってんだ。
誘ったのはお前だからな。
「ね、汗かいてるから………ん、ふっ、そこっくすぐったいっ」
無我夢中で首筋にキスを落とし、汗の味を堪能する。汗とシャンプーの混ざった香りがオレを誘惑する。
ずっとナナが欲しかった。あれから想像の中で何度も抱いていた。
次は優しくすると決めていたのに、早くも欲望に支配されそうだ。何日も我慢していた反動で、どうしようもなく本能が疼いてしまう。
「汗、汚いってばっ…やだっ」
拒絶しながら、色っぽい声でオレを誘う。無自覚なんだろうけどな。
「平気だって」
服をたくし上げて、柔らかな肌に吸い付いた。脇腹をくすぐるように舌先を滑らせると、ナナは我慢できずに身をよじる。
「ふふふっ、だからそこは……アハハッ!む、むりー!くすぐったいってば!」
乱暴な愛撫ではくすぐったがるので、次は焦らすように舌先を尖らせて微かな刺激を与える。すると、だんだんと呼吸に甘ったるい声が混ざり始める。
「くすぐったいんじゃなかったのか?」
「…な、んか、へん…」
素直じゃねーから「きもちいい」とは言わないが、つまり、気持ちよくなってると捉えて舌先で愛撫を続けてやることにした。