第3章 学校生活の始まり
「四季ちゃん、四季ちゃん」
「ん?どうしたの?」
「さっきの話の続きなんだけど、私はちょっと気になる人がいるんだよねー」
「え!?もう!?」
「四季ちゃんに合う前なんだけど、かっこいいなーって」
「てことは、もうこの会場にいるってことだよね?どのあたり?」
二人とも声のトーンが徐々に小さくなっていき、海藤は小さく斜め前の方を指差した。
後ろ姿しか見えないが、黒髪で少し小柄に見える男の子だった。
「ん?てことは、あの人同じクラスの人?」
「そう、まだ名前とかは分からないんだけどね」
海藤は言えたことに満足したのかアンケートの記入を始めた。
同じようにアンケートの記入を始め、いつの間にか記入が終わる頃には入学式の開始の時間になっていた。
校長先生の挨拶やら、教員紹介、一気に名前が覚えられるわけもなく、眠気が襲って来そうになった時、急に周りが騒がしくなった。
生徒会長の挨拶が始まったらしい。
(あの人格好いいね!)
隣の海藤がコソコソと言ったとおり確かにかっこよかった。一年生の女子が皆ザワザワし始めてした。
「生徒会長をさせていただいています、笹塚と申します。慣れない寮生活と新しい学校で最初は大変かもしれませんが、頑張ってください」
その後も寮の先生や寮長の紹介があり、そのなかに先程の受付の案内役の人もいた。
『七瀬 彰先輩かぁ…』