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もしもハリポタの女主人公がツイステの世界に来たら

第2章 結成カルテッド


 ドワーフ鉱山――かつては魔法石が取れたとされる採掘場だが、今は封鎖された廃鉱だ。
 その入り口に、グリム、エース、デュースの4人は退学取り消しの為、嫌々ながら訪れた。

「こ、こここんな所に入るのか?真っ暗なんだゾ?」
「文句を言うな、学校を追い出されたらお互い困るだろう?」

 そう言うであったが、ハッキリ言って彼女だって乗り気ではなかった。
 しかしナイト・レイブン・カレッジを追い出されたら、本気で元の世界に戻る方法が分からなくなってしまうので、背に腹は変えられずこんな所まで来てしまった。

 廃鉱だけあって、中は真っ暗だ。だが禁じられた森に比べれば、まだ少し……若干ではあるがマシな所である。
 少なくともケンタウロスが襲ってきたり、『例のあの人』がうろついていたり、巨大蜘蛛が住み着いてないだけマシだ。うん、そう思えばこんな所怖くない。

「よし、行くぞ!何が何でも魔法石を探し出してやる!」
「つーか、なんでお前が仕切ってるわけ?」
「喧嘩してると置いていくぞー」

 何かと衝突してばかりのエースとデュースを置いて、とグリムは採掘場の中に入っていった。
 中は真っ暗で、周りが殆ど見えない。は足元にあった木片を拾った。

「グリム、これに火をつけてくれ。間違っても私の手を燃やすなよ」
「任せろ!これくらいオレ様にかかれば朝飯前なんだゾ」

 グリムが炎を吐くと、真っ暗だった洞窟内がほんのり明るくなった。杖さえあればこんな苦労もしなくて済むんだが、虚しくなるから今は言うまい。

「なんかお前、場慣れしてない?」
「全然怯えていないっていうか……」
「幸か不幸か、こういう場面はなれてる」

 戸惑う男性諸君を背に、はずんずん前に進んだ。
 思ったより洞窟は広く、そして奥までかなり距離がありそうだ。
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