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もしもハリポタの女主人公がツイステの世界に来たら

第5章 感激テレフォン


「エース!良いのか!?」
「おぉ、お優しいエース様がめぐんでやるよ。その代わり大事にしろよ」
「する!一生大事にする!」
「大げさな奴」

 が満面の笑みを見せると、流石のエースも満更ではないように笑った。
 付け方が分からなかったので、デュースに頼んで付けてもらうと、はストップを揺らしながら満足そうに微笑んだ。

「よし!それじゃあ、の初スマホ記念写真といこうか!」
「うへぇ~、ダッセー。マジで撮るのか?」
「嫌なら別に良い、僕とで撮るだけだ」
「へぇへぇ、写らせて頂きますよ」

 まずスマホでの写真の撮り方を教わると、を真ん中にしてエースとデュースと3人で写真を撮った。
 自撮り初のは、どこを見て良いのか分からず若干目線が横を向いていたが、それも1つの味だ。
 デュースが待ちうけ画面に設定してくれると、は普段からは想像できないほど満足そうに笑った。

「2人ともありがとう!」
「何だかが素直って変な感じ~」
「珍しいものを見たって気分がするな」

 いつものなら、こんな事を言われたら必ず何か報復をするだろうが、スマホを手に入れ上機嫌のはそんな嫌味すら受け入れるだけの余裕があった。

「じゃあ2人とも、楽しい休暇を送ってくれ」
「そっちこそ、グリムと遊びまくって宿題忘れんなよ」
「お土産、期待していてくれ」

 大きな荷物を持って実家に帰るエースとデュースを見送ると、はギュッとスマホを握り締めた。

「皆、帰る場所があって良いな……」

 誰もいなくなった鏡の間に、の小さな本音が弱弱しく響いたのだった。
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