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もしもハリポタの女主人公がツイステの世界に来たら

第4章 ツノ太郎と監督生1


 ややあって、ツノ太郎が真剣な顔で問いかけてきた。

「お前……僕が怖くはないのか?」
「怖かったら話しかけるわけないだろう」

 何を当たり前な事を言っているのか。
 今度はの方がツノ太郎を小ばかにしたように鼻で哂うと、ツノ太郎は先ほどよりも大きな声を上げて笑った。
 それは皮肉や嘲るような笑いではなく、本当に楽しそうに笑っていた。

「この僕に向かってその態度……ハハハ、お前は――いや、は怖いもの知らずだな」
「んー……まあ、元の世界で色々な目にあってきたからな。ある程度の事じゃ驚かないぞ」
「元の世界?」
「ああ、私はこの世界の人間じゃないんだ」

 まるで天気の話しでもしているかのよう、はサラッと言った。
 まあ別に隠しているわけではないし、あの入学式に出ていた生徒なら殆どが知っている話だ。
 それを聞いてツノ太郎は驚いている、というより何故か納得したように目を細めた。

 ツノ太郎はの父に似て、顔に表れる表情より瞳の方がよっぽど雄弁だとは思った。

「そうか、成程……うむ、気に入ったぞ。これからは散歩のたび、ここを訪れよう」
「お気に入りの廃墟を探さなくて良いのか?趣味なんだろう?」
「それよりも、お前と話すほうが楽しそうだ」
「お褒めに預かり、光栄だな」

 もあまりおしゃべりな方ではないが、趣味の廃墟探しよりも優先してくれると言っているのだ。
 少しは期待に応えようと思って、は椅子に座ると自分が居た元の世界の話をポツリポツリと語りだした。
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