【R-18】バリケードの内側で【ウーユリーフの処方箋】
第2章 初めての…【ミト&ノゾミ】
「んぅ…やぁ…」
抵抗を諦めて大人しくなったのをいいことに、私は両側から耳を攻めたてられていた。
ノゾミは甘噛みを挟みながら。
ミトは時折ちゅっと吸い上げながら。
不規則なリズムでバラバラに与えられる刺激に、ゾクゾクするのが止まらない。
「こっちもしてあげる」
と呟くと、ミトは私の無防備な胸に手を滑らせてやわやわと揉み始めた。
しかし、わざとなのか耳への刺激で既に激しく主張しているそこには触れてくれない。
さっきまであんなに抵抗していたのに一旦諦めてしまえば堕ちてしまうのは早かったようで、もどかしくてたまらない。
もっと、強い快感が欲しい。
「ぁ…っ」
もどかしさに身を捩る私に気付いたのか、ノゾミが胸の周りを指でつつっとなぞる。
でも、やっぱり先端には触れてくれない。
触れてもらえないのに、身体の熱がどんどんそこに集中していく。
もういっそ自分で触れてしまおうかと手を伸ばしかけた瞬間、左右同時にきゅっと強く摘み上げられた。
「ひっ…!!」
背中に雷を受けたような快感が走り、頭が真っ白になる。
生理的な涙がこぼれた。
「おや、胸だけでイってしまったんですね」
「薬、強かったかな」
「気持ちよさそうですし大丈夫でしょう」
まだ快感の波に漂っている私の耳に、また不穏な会話が聞こえる。
…薬?
「くすり…って、なに…?」
荒い息を整えながら問いかける。
「あぁ、貴方は気にしなくて大丈夫ですよ。危ないものじゃありません」
「うん…」
気持ちよさでボーっとした頭ではあまり物事を考えられないようで、危ないものじゃないとだけ聞いたらあっという間に思考の彼方へ消え去ってしまった。
「ノゾミくん、僕胸の方していい?」
「いいですよ」
律儀に許可を得てから、ミトが胸の方に降りてくる。
手で片方の先端を弄りながらもう片方を口に含み、ちろちろと舌先で舐められると、再びジリジリとした快感に襲われた。
「ぁ…ミト…っ」
「ん…メイちゃん、可愛い」
一度果てたはずのに、熱はちっとも治まらない。
むしろ、今度は下腹部に集まってきて、もっと大事な部分が疼き始めた。
「さて、じゃあ俺はこちらを」
そういってノゾミは私の腰のあたりに座った。