第2章 センラ
スローモーションな動きに加えて、私がイく度に動きを止める。故にセンラさん自身は中々達することができなそうだった。
彼の強張った欲は収まるところを知らず、私の体は達しては休んで、また達するまで動かされてを永遠と反復した。
「あ…ぁー…、センラさ…おねがッ」
小さく私が懇願すれば荒い息を吐きながら彼の顔が近付く。
「センラさんがッ、イくまで…止めないでッ」
「今ッ。結構、スローペースでやってんのよ。俺がイくってなったらガンガン突くことになるけど…えぇんか」
自分の耳元に彼の口が近づくのがわかった。獣が威嚇するような低い唸り声が耳をくすぐる。その声を聞くだけで繋がっている場所から蜜が漏れ出すのがわかった。
「ッいぃ!もう…ずっとッ。センラさんのっ、硬くて太いのが…中で…、うごっ…ぃ、てッ」
歯で唇を噛み締めながら、必死にイくのを抑える。チラリと時計を確認したセンラさんが驚いた表情で動きを止めた。
「もうこんな経つんやね。しょうみ、夢中で気付かんかったわ。このまま続けたら、香澄とお茶休憩してる暇もシャワー浴びてる暇もなさそうやなぁ」
コンビニに一緒に行った時間分わずかに利用時間が減ったものの、今日は時間のほとんどを彼と体を重ねている。
たっぷりと膣が濡れるまで続けられた前戯に挿入後も私が彼の大きさに慣れるまでゆっくりゆっくりと動いてくれていた。
はじめてにも関わらず、尚且つ、センラさんのモノの大きさにも関わらず、痛みなく行為が出来ているのはひとえに彼の丁寧なやり方のおかげなのかもしれない。
が、それはありがたく思っているしわかってはいるのだが如何せん時間が長い。よくこれだけ勃起したままでいられる、と感心してしまうほどに。
「明日もお仕事なん?」
不意にされた質問に違う、と意味を込めて首を振った。正常位のまま動きが止まっていた彼が、ぐっと前のめりになって上半身ごと、顔ごと私に近付く。包まれるように、上半身を抱きしめられる。互いの胸元が密着して突起した乳頭がセンラさんの胸板に擦れる。その甘い刺激に膣の奥がきゅっと締まった。