第2章 プロローグ
TH「そうだ!ユリが僕を受け入れてくれたお礼に何か作ります!何が言いですか?」
ユリ「えっ⁉︎料理出来るの⁉︎」
TH「僕はアンドロイドです!何でも出来ますよ!何が言いですか?」
ユリ「テヒョンが料理を作ってくれるなんて...私感動しちゃうな...。じゃあ...オムライス食べたいな。」
TH「分かりました!任せて下さい!」
と腕まくりをした。
(テヒョンが腕まくりしてる姿を見れる日が来るなんて(T . T)。今日は命日かもしれない!!!)
私はキッチンの外からスマホを向けて待機した。
TH「何してるんですか?」
ユリ「動画撮ろうと思って。気にしないで作って下さい。」
TH「はい!」
トントントントン.....ジュージュージュー
ユリ「............。」
ああ〜テヒョンが私のために料理を作ってくれている!!?こんな夢みたいな事はない!!!
ユリ「う〜ん!いい匂い!いい感じだね!」
TH「はい!後は隠し味を足せば完成ですよ。
そして数分後、オムライスが完成した。
TH「ケチャップをかけて....完成です!」
ユリ「わぁ!!!美味しそう!写真撮っても良い?」
TH「喜んで貰えて良かったです。」
ユリ「頂きま....テヒョンも一緒に食べよ?」
TH「僕をアンドロイドですよ?食べなくて大丈夫です。」
ユリ「でも...はい、あ〜ん?」
TH「あ〜...?」
ユリ「いいから口開けてよ。」
TH「パクッ、もぐもぐ....。」
ユリ「美味しい?」
TH「う〜ん?分かりません。」
ユリ「そっか...パクッ。う〜ん!美味しい〜!」
と笑顔になった私をテヒョンは満足そうに眺めていた。
夕食後、私の同級生のパク・ジミンが主演を務めているドラマを見るため、ソファーに待機していた。ジミンが演じているのは、聴覚障害持ちの青年。彼をサポートしてくれる同級生の彼女をだんだんと好きになっていくっていう話だ。
TH「何か見るんですか?」
ユリ「うん!私の大好きな俳優さんが主演している恋愛ドラマだよ?」
TH「れんあい....?」
ユリ「テヒョンには難しいことかな?」
TH「僕もれんあい出来ますかね?」
ユリ「どうだろう?」
人間とアンドロイドは恋愛出来るのかな....?