それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】
第5章 内から抉り出す
昨日のお仕事から一夜明け、正式にユウとグリムは生徒になったらしい。
つまりは、新しい寮が正式に認められたということで。
スノーはご機嫌でオンボロ寮に向かっていく。
新しい隠れ家ができたのだ。
7つの寮にある部屋は、寮長クラスの近くの部屋で、ある意味セキュリティはよいが落ち着かなかった。
ウツボ達のように勝手に入ってくるやつもいたのだから、なおさらだ。
オンボロ寮ならば、誰にも邪魔されずに保護魔法やらなにやらもかけ放題だ。
ましてやマグルと小動物しかいないのだ、侵入されるリスクは限りなく低い。
完全な個室が完成する。
そう、我が君と過ごしたあの部屋を、ようやく安心して展開できるのだ。
それがどれだけ待ち遠しいことだったか、きっと誰にもわからないだろう。
浮き足立つスノーは見えてきたオンボロ寮に心が踊った。
見るからにボロい建物だが、スノーの手にかかれば、内側だけを直すならそんなに時間はかかるまい。