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それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】

第4章 監視し手を下す


入学式も終わり、ようやく新学期が始まった。
またつまらない日々が始まる、そう思っていた矢先、クロウリーに呼び出される。
どうやら今年は平和ではないらしい。

「オホン。
スノーくんに折り入って頼みたいコトがありまして… 」

「絶対イヤですよ。
確実に面倒事じゃないですか…」

「まぁまぁ、そう言わずに…
ンンン…相変わらず君の入れる紅茶は絶品だ!」

授業をサボってティータイムを楽しんでいた所に、乱入してきたのだから、一応お茶くらいは出しておく。
鼻の長い仮面をつけながら、よくも器用に飲めるものだ、と毎度ながら感心してしまう。

「入学式でモンスターが暴れるわ…
食堂のシャンデリアを壊されるわで…
あぁ、もう今年はトラブル続きで困ったものです」

「あぁ、らしいですね。
あのマグル達とハーツラビュルの1年生がやらかしたとかって、ローズハート先輩がお冠でした。」

赤髪の少年が、顔面まで真っ赤に染めながらブチ切れていたのは、つい今朝の話だ。

「おぉ。そこまで知っているなら話は早い。
実はですね、彼らに罰として魔法石をドワーフ鉱山に取りに行かせることになりまして。
ほら、あのシャンデリアに使ってある魔法石の産地ですよ。」

スノーは斜め上の方に目をやりながら、シャンデリアを思い出す。
確か大きな魔法石がついていて、それをエネルギーとして発光してしたはずだ。

「あぁ、あの魔法石ですか。
鉱山に取りに行くくらい、簡単なお使いでしょう…
加工まで、となれば話は別ですが。」

「加工は職人にしか出来ませんよ!
まぁ、本来ならゴーストが出るくらいで、簡単なお使い程度の罰なんですがねぇ」

イヤな予感がした。
この勿体ぶる話し方は、絶対に面倒事だ。

「実はここ数年、鉱山に魔物が住み着いていて、行った者が帰ってこない、なんて話でして…。」

「いやいや、まだ魔法もろくに使えない1年生を送り付けるにはハードすぎるでしょう…」
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