第23章 high
「…一緒にうち、来る?疲れてなければ」
『へ? …あ、うん。わたしは疲れてない。うん、行く』
そんなわけで、
荷物を置きに&取りに研磨くんのお家に行くため、
△△駅でわたしも一緒に降りてクロさんと3人で歩く。
「なんかこうやって3人で歩くのも久々だな」
『ほんとだね。もうクロさん、半年とちょっとしたら卒業しちゃうなんて信じられない』
「…まぁな〜 お前ら、ちょっと危機なのかなって思ったけど、なんつーか、ほんと。
すり抜けるっつーか、正面突破っつーか、わけわかんねぇけど大丈夫なんだな」
「クロ、その話はもういいって」
『クロさんだったら怒ってる?』
「だな。怒って、思い切り抱いてるかもな」
『…そっか。それで仲直り?』
「…まぁ、2人の場合だったらな。
それで彼女がけしかけた側だったり、キス以上のことしてたり、
気持ちがあっちにあったら仲直りはねぇだろうけど…
今回の穂波ちゃんのくらいなら仲直りするだろな。
こいつおれのもん、ってわかればまぁ、落ち着いたりするもんだよな。単純だから」
『………』
「…今日心さんたちいねぇんだろ?明日も?」
『…ん?うん』
「そりゃあ覚悟しとかないとな〜 穂波ちゃん」
クロさんはニヤリと笑う
『へっ?』
「研磨、やりすぎて腰痛めたりすんなよ」
『なっ!』
「…うん、気をつける」
『えっ!』
「…ふ 笑」
ひゃあ… 冗談だとしてもドキドキしちゃう。
「じゃ、多分俺はまた音駒でかな?タヒチいってらっしゃ〜い」
『クロさん、合宿おつかれさまでした。いろいろありがとう。またね!』
「おつかれ」
2人の家の前でわかれて、研磨くんのお家にお邪魔する。
まだお母さんは帰ってきてないから誰もいないとのこと。