第21章 スイカ
『いつもアップで伸ばしてるとこは一通り終わった?』
「ぅす」
『股関節しっかりやってみる?影山くん柔らかいし』
「ぅす」
『じゃあ、あし開いてもらって… はい、手繋いで…息吸ってー
はい、吐いてー… ひゃあああ 笑』
「…?」
影山くんの膝下をわたしの足の裏で固定して、
手を繋いで前に倒してくんだけど
影山くん柔らかいし、わたしと身長差あるしで、
わたしも結構足を開く上にめっちゃ後ろに倒れることになって、
わかってはいたけどひゃああってなった。
黒尾「…ちょっとあれ、身長差と柔軟性が合わさって、予想外にエロい展開になってねぇ?」
研磨「…………」
黒尾「多分あそこまで脚開くつもりじゃなかっただろ、穂波ちゃん。
俺との方が身長差はあるけど、影山柔らかいんだな…あいつ結構開いてるよな。それで…
足開いた分、股の位置は近づくからなぁ。その上普通に前屈してくると…」
研磨「…ふっ 笑」
黒尾「はい、そこで笑うのなしー」
研磨「だって、影山ぜんっぜん気にしてないっぽいから。
…多分穂波も慌ててたけど、ちょっと違うニュアンスじゃないかな」
そのあと、足の裏つけて膝曲げてやるやつもやって、とりあえず終了。
「あざっした。すげー、いい感じっす」
『…ほんと?よかった。またできるときに何回かストレッチ一緒にやろ。
クセとか、そういうの?知りたい。
合宿終わってもひとりでももっと伸ばせるように、ペアじゃないのでやったりしよ』
「ぅす」
『じゃあ、練習頑張ってネ』
「え、穂波さんはやんないんすか?」
『ん?わたしは、別に今から運動するわけじゃないし』
「あ、そっすか。穂波さんの身体しなやかで綺麗なんで見たかったっス」
………。
…ボシュッ
菅原「うわぁっ穂波ちゃんの頭から煙がでたー!』
旭「えぇっ」
田中「こんの影山ー!何したんだコラァー!」
影山「いや、別に何もしてませんけど… 穂波さんの身体が綺麗なんで見たいって言っただけっス」
「…………」
大地「かげやまぁぁぁ!!!!!」