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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第21章 スイカ






「それは穂波さんの都合ですよね。
僕や、彼氏さんの都合はどうなるんですか」

『蛍くんは彼女に他の異性とお話ししてほしくないの?』

「…いえ、別にそんなことはないですけど。
昨日みたいなことを知らないとこでされるのは嫌ですね」

『…そっか。 勉強になります』





…はぁぁ!?
もうこの人一体何なわけ

ほんと、関わるんじゃなかった。






「彼氏さんは、昨日僕といたことを知ってるんですよね。
それで、そのマークをつけたんじゃないんですか。僕に、マウントとるために」

『へっ 違うよ。 そういう感じではないと思うよ。 ただ自分の中のことだよ、きっと…』

「…ちょっとよくわかりません」

『あぁでもごめん、わたしも勝手に憶測で彼のことを誰かに話していくのはやだ。
だからこれは、わたしにもわかんない。 
でも、彼は蛍くんといたこと聞く前は確かにちょっとイライラしてたけど、
話し出したらイライラは消えて行ってたよ。
昨日の蛍くんと一緒。得体が知れないから、イライラしてたんだ思う。
得体が知れると、そんなに気にすることじゃなくなる。…のかな、って彼をみてると思う。
すごく冷静に物事を見つめる人だから』

「すごい信頼関係ですね」

『…甘えてるだけなのかもしれないって思うこともよくあるけど』

「…マネージャーにパンツ洗わせる人がいるんですね。 …あ」






穂波さんの干してる洗濯物に中に、パンツが一枚入ってる。
普通、それは自分で洗うでしょ。

…昨日風呂上がったときにいた人じゃん。
穂波さんのこと待ってたんだ。

大人しそうだけど勝ち気な、音駒のセッター。

食堂で明るい中見たときは首に痕はなかった筈だから
あれから今までの間。間違いない。





『…あぁ、そうですね。笑 当たり前のように入れてる方が一名いらっしゃいます』

「…キスまがいのことをしたことも話したわけ?」

『…あ、あれは考えたけど、そうだね、キスではなかったし
蛍くんの心境というか、そういうんわからないままで言ってもなぁって』

「得体が知れない、ね。」

『…よし!干し終わった!まだ時間少しある』

「…じゃあ、昨日のお願い聞いてあげよっか」

『…ん?』

「僕も、得体の知れないものが一つ消えて、今少しだけ気分がいいから」





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