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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第21章 スイカ





7月27日(金)




音駒高校に集合して、
森然高校へとバスで移動する。





朝学校に到着すると、
既に山本くん、犬岡くん、芝山くんがいた。





『おはようございます!』







──夏休み前日。
終業式のあと、レッスンの時間までお手伝いをした。

その翌日は土曜日で、レッスン後に部活に参加。
日曜日は午前中、合宿期間中のクラスの振替レッスンをやった。
生徒さん12人、みんな来てくれて嬉しい。

日曜日の午後から水曜の夜まで、
海辺に泊まり込みでサーフィンと撮影と、
海の家の手伝い兼バイト、
そのあたりにあるフラの教室、ヨガの教室…
いろいろやった。

そして昨日、木曜日。部活は午前中の半日。
朝からお手伝いをさせてもらった。
帰りに必要なものを犬岡くんと相談しながらカゴや箱にまとめておいた。
…犬岡くんはすっかりわたしの中で頼れる弟的な存在になってる。









昨日まとめたものを部室から取り出して、駐車場の方に移動する。
洗って乾かしておいたボトルも忘れずに持って行く。





マイクロバスが到着して、荷物を入れていく。






『犬岡くん、まだまだわからないことばかりで
いっぱい質問しちゃうと思うんだけど、どうぞよろしくお願いします』

「いや、こちらこそお願いします!!でも森然高校ってスッゲーでかいらしいっす!
穂波さんも俺も迷子にならないようにしないとっすね!」

『…ほんとだね。気をつける。犬岡くんも気をつけてね』

「…今回もご飯作るんですか?」

『ううん、学食があるからそこに勤めてる方と
森然高校の保護者さんたちが基本作ってくださるって。私たちは配膳とかお皿洗ったりとか?
音駒、学食ないからすごい楽しみ!』

「…そーっすか。なんでも美味しくいただきますけど、ちょっと残念です」

『…ん?』

「穂波さんのご飯食べたかったな〜って」

『…あー、もうっ。部活の縛りがないなら姉ちゃんって良んでもらいたいくらいかわいい』

「…?」

『ごめん、聞き流していいよ。 好きな食べ物はなに?』

「唐揚げとご飯っす!」

『おぉ〜!いいねぇ。真っ直ぐ。 …覚えておくネ』






そんな風に話してるうちに
ぽつぽつと部員が集まってきてる。








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