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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第18章 くしゃみ


ー研磨sideー



『…それでね、読み終えた本を譲ることになったの
なんか、全部がさ、すっごく旅っぽくって
一期一会って感じだった。まぁ、どんな出会いも一期一会なんだけども…』

「…へぇ。連絡先とかは聞かれなかったんだ」

『…え?うん、全然。 …旅してきた気分になったよ』

「…ん」




知らない男とお茶するとか… ツッコミどころは多いけど
併設されたカフェとギャラリーにしか行ってないみたいだし
危ないことが起きる可能性も低そう。

連絡先だって穂波のペースに包まれて聞きそびれただけかもしれないし、
本当に相手も穂波と同じ感覚だったのかもしれない。
相手がどんな気持ちだったかはわかんないけど
まぁ、もう一度会おう、がないならいいでしょ。

…穂波楽しそうだし。
何もかも話してきたし。

それにきっと、




「…もし、聞かれてたらどうしてた?」

『へ?教えないよ』

「食い下がられたら?」

『もう一度会うことがあったら考えようっていうかな。
実際の旅先では移動前でない限り逆に使えないん言葉なんだけど。笑』




穂波は、聞かれても教えない。
リエーフどころか、クロとも連絡先を交換してないし

マネ代理を合宿で頼むことになるから
合宿前にクロとは一応交換することになるだろうけど。

メールも電話もマメじゃないし、研磨くんじゃないし、交換する意味がない。
って前に言ってた





「…それ、木兎さんにも言った?」

『…ん?』

「次会ったら、って」

『…あぁ、言ったかも』

「…ふ 笑」

『あ、笑った』

「…笑」

『へいへいへーーーい!』

「…ちょっと 笑」

『あはは 使いどき違った?突っ込みには使わない?』

「…うん、多分 … 知らないけど てか、今の突っ込みなの?」

『おーい、待たんかーい 的な?』

「…笑 え、何を待つの」

『………ほんとだね、突っ込みとか100年早いな。 でも、へいへいへい突っ込みできるようになりたい』

「いや、ならなくていい」

『…笑 あぁ、考えだすと使ってみたいタイミングばかり。今も』

「やめてよ」

『はい』





穂波ってほんとよくわかんないときがある。

よくわかんないのはリエーフもだけど
穂波はほのぼのする。
おもしろい
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