第18章 くしゃみ
ー研磨sideー
連休からもうずっと、練習しっぱなし。
半日休みの日がたまにあっても
穂波も梅雨前のサーフィンに撮影同行したり
サーフブランドのアパレルのモデルしたり、
手伝いと重なることばかりで穂波が足りない。
「練習みてって」
明日は金曜だからレッスン行っちゃうし…
『うーん、うん、大事な時期にいいのかな?』
「…1年入ってからも何度か手伝ってくれたじゃん」
連休前も、明けてからも、レッスンのない日に何度か練習を手伝ってくれた。
犬岡や芝山にいろいろ聞いたりして、
前よりもっといろんなことをするようになってた。
「…それに別に手伝ってって言ってないし」
『………』
「………」
『…あ、そうだね。うん。じゃあ、そうする』
「…ん」
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結局、できるなら頼むとクロに言われて穂波はマネ代理的なことをした。
その分、1年も練習に参加できるし実際助かる。
「集合!」
練習後、クロの掛け声で猫又監督の元に集まる。
後ろ端のほうに穂波もちょこんと立ってる。
「まだちょっと先の話にはなるが、
7月初め週末から予定してる毎年夏恒例の梟谷グループとの合同練習・合同合宿に、
烏野高校を呼ぼうと思っておる…………………… 以上。」
…へぇ、翔陽がコッチ来るのか。
へぇ。 ふーん。
「運天! ちょっといいか?」
直井さんが穂波を呼んだ。