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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第17章 GW













5月5日(土)




夕飯もお風呂も終えて、
烏野総合運動公園の合宿所で寝る前の時間。





明日は烏野との試合。






──遠征初日のこと。
仙台駅から貸切バスで烏野総合運動公園まで来て
駐車場から合宿所に歩いて移動する間、
携帯でゲームしながら歩いてたらいつの間にかみんなと逸れてた。






いろいろ動き回るより、クロに探しに来てもらう方がラクだし、
実際堅実かなと思って、とりあえずすこし歩いて町民会館?みたいなとこに座ると、
クロから着信がはいった。






「クロ、ごめん。逸れた」

「ったく、どこにいんだよ」

「…あっと、わかんない。 …なんか町民会館みたいなとこ」

「………。 …まーいいわ。さすがにそんな遠くへは行ってねぇだろ。そこ動くなよ」

「…ん」







クロが来るまでの間、
携帯のゲームで時間を潰してると、
オレンジ色の髪の毛の子に声をかけられた。




最初はその人懐っこい感じとか、
話しかけてくる勢いにびっくりしたけど、
話を聞いてるうちに、なんだろう、
おもしろいやつかもって思った。

…よくわかんない。

よくわかんないけど、なんかワクワクする。




距離は近いし、
言ってることがよくわかんない時もあったけど、
自分の物差しで人を測ってこない感じというか…
気負いはせずにいられる感じがした。

一緒にいて疲れない、っていう感じではないんだけど…

なんか、まだ根拠はないけどとにかくおもしろそうって思った。






ひなた しょうよう






漢字はわかんないけど、なんとなく察しはつく。

穂波とはまた違うけど
でも穂波と一緒で太陽みたいなやつ。








しょうようのTシャツに
Karasuno High Schoolって書いてあった。

だから明日、烏野にしょうようがいると思うと、
ちょっと楽しみだなって思う。








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