第16章 獅子
ー研磨sideー
部室に入ると着替え途中のクロたちが何か探し物をしてた。
犬岡のネクタイが紛失したらしい。
着替えながらながらすこし探すのを手伝う。
…こんな狭い部屋でなんでなくすかな
探すのめんどくさいなーってちょっと思ったとこで
福永に肩をつんつんされた
ジェスチャーで指示された通りに
部室の扉を開けると
お尻の下に腕を回され抱き抱えられてる穂波。
………。
リエーフって、なんか、調子狂うやつだな…
「ふ 笑」
夜久「ん?研磨何見て笑ってんだぁ?」
クロ「………」
夜久「はぁぁぁ!?? あいつ何やってんだよ。 てか研磨何笑ってんだよ」
クロ「止めないわけ?」
研磨「…あぁ。でもちょっとおもしろい」
夜久「あー黒尾の言ってた意味がわかるわ。…意味わかんねー」
クロ「…リエーフ、悪気はちっともなさそうだけどな」
研磨「…そうなんだよ、だから調子狂う」
あんなん悪気があったり意図してやってる何かだったら
すぐに止めてる
話してるうちに穂波は手足をジタバタさせて抵抗を始める。
嫌がってる… 止めなきゃ。
シャツのボタンをさっと留めてネクタイを締める。
バランスを崩して落ちそうになるのを
リエーフは抱え直した。
虎「……ぬぅぁッ」
虎が後ろによろめく
夜久「お前マジで鼻血だしてんのか!」
リエーフの腕は膝の裏を通って背中に回り、
穂波は股を開いてリエーフの腰で支えられてる。
…アウト
触れてる部分もアウト、穂波の下着が見えそうになってるのもアウト、
スカートがまくれて太腿があらわになってるのもアウト
そんな姿勢で見つめ合うなんてアウト
それに穂波の降ろしてって声が何度か聞こえてくる
ベストを着て、ブレザーを手に外にでる。
「…ちょっと、リエーフ」
部室から出て声をかける
「降ろしてって言ってる」