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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第15章 さくら





『ただいま〜』

「おじゃまします…」


心「2人ともおかえり〜  桜見てきたー?」

『ん?』

心「研磨くん家からうちに帰る道、一本それたら桜並木あるでしょう」

研磨「…あ」

『そっか、そうだったか。 でも今日、石神井公園で見てきた』

心「散っていくのも綺麗だよね〜 今年は雨降らなかったみたいで、間に合ってよかったね」

『うん。 …ねぇ、聞いて! 2年でも研磨くんと同じクラスなの」

心「お。なにそれ、先生の遊び心?」

『…それ学校でもいろんな人に言われた。どういう意味?』

心「…さぁ?なんとなく。 …お茶飲む?」

『うん。 …あ、わたし淹れるよ。五穀茶でいい?』

心「うん。 研磨くんは?」

研磨「あ、おれもそれで」

心「明日研磨くんは部活?」

研磨「…いや、休み」

心「海行くけど一緒にくる?」

研磨「…あ、ぇっと」





穂波が海入ってるの見たいな。
でも公園も捨てがたい。





『早朝スタートだよね? 帰りは?』

心「1日向こうだね。そのまま向こうの店で仕事してくる。シゲさんは午後から撮影」

『…研磨くんどう?』

研磨「…おれはどっちでも」

『ほんとに?』

研磨「うん」

『海入る?』

研磨「…いや、それはやめとく」

心「あはは!」

研磨「…だって、海水の温度は2ヶ月遅れって前に」





2月の寒さを受け継いだ水になんて絶対入りたくない





『…あぁ、まぁ、そうだよね。笑』

研磨「…でも見てるよ。 スケボーみてるのも楽しいし。
  穂波が海に入るの見たい」

心「………」

『…あ、でもね、わたしは実は、明日は行かない方を選ぼうかと思ってたの』

研磨「あ、そうなんだ。 …いいよ、どっちでも」

『…ほんとに?』

研磨「うん」

『じゃあ、明日は海はやめとく』

シゲ「じゃあ、と言ってはなんだけど、おじいちゃん家に泊まってきてもいいか?」

『…ん? あ、そっか。うん、もちろん。一泊?』

シゲ「一泊かな。俺はどのみち、次の日も撮影あるし泊まる予定だったんだけど、
  穂波と研磨くんを送らなくていいなら心も泊まってけばいいだろ?
  向こうの店でやることいろいろあるし」

心「そうだね、うん。それはいいアイデア」

『じゃあ、いろいろばっちしだね』




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