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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第1章 出会い


ー研磨sideー

六限のあと、クロが来るまで携帯をいじってた。


そしたら隣の席から、
日焼けした綺麗な指が伸びてきて、
おれの指が、なぞられてた。

びっくりしたけどその動きが、
綺麗で色っぽくて、でも厭らしくなくて、
いきなり触られたのに不思議と不快感はなかった。

顔をみると、同じクラスの子。
肌も髪も日焼けしていて、
でも荒れてはなくって、なんていうのかな。
瑞々しい、感じ。

気がついたら触れてたって言ってたけど、
焦った様子もみせず、
綺麗な笑顔が印象的だった。



なんだっけ…これ。
ロコガール?っていうのかな。そんな感じの子。
なんだかおれとは正反対な感じなのに、話すのが苦じゃない。



『そっか!わたしの従兄弟もバレー部入ったって言ってたなぁ。県外だけど。
研磨くんはね、セッター、かな。ふふ、勝手な予想』

今までセッターにみられたことって一度もなかったから、
ちょっとだけビックリした。



「…うん、そう。
……運天さんは?…部活」

『わたしは帰宅部!笑
今日ももう帰るよ〜』



あ、帰宅部なんだ。意外なような、やっぱりなような。不思議な感覚。
よく日に焼けているし、朝から髪が濡れてることもあった気がする。
身体つきも、なにも運動してないって感じにはみえないな。
なにかしてるのかな。

「そっか。…でも、「研磨ぁー!部活行くぞー!」…あ、クロだ。
運天さん、またね。」

『うん、また明日。
練習頑張ってね!』




質問が自然と浮かんできて
(おれからしたら)すごい話がはずんできたところに、クロが来た。




…なんだろ、この感じ。
喋るのも苦じゃないけど、
喋らないでも大丈夫っていう感じ。


不思議だな…なんか…ラク。





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