第15章 さくら
ー穂波sideー
「…夜久くんは …航海士?」
『へぇ、航海士』
「セーラー服が似合いそう」
『…なるほど 笑 確かに似合いそう』
「船に乗って各地へ赴きながら、貿易も任されてる」
『ふむふむ』
「あーでも、夜久くん難しい話できないからな」
『…そうなの? 結構なんでもできそうだけど』
「あ、剣闘士。 グラディエーター」
『わぁ! いいね。 盾使いの巧み的な?』
「…いいね。 剣、…いや斧も相当上手くて、相手の技を利用するのが上手なやつ」
『…斧。大きいやつ? うんうん。 かっこいいね。』
「 …周平はなんだとおもう」
…研磨くん、すごく楽しそうだナ。 …きゅん。
ワクワク顔してる
『…周平は狩人とか、漁師とかがいいな。
あ、木こりとか大工さんもよさそう』
「…ん。 でも将軍も。 軍師上がりで、その優れた頭脳を使って戦略を考える』
『え、ダメ。 研磨くんと一緒で戦争はダメ』
「…そっか。 …じゃあトレジャーハンターとか」
『あぁ、好きそう。 雪山も深海もなんのその、みたいな。
…そいやカズくんも夜久さんも戦うひとだったか。 まぁいっか。今は』
「…ん」
『じゃあ、山本くんは?』
「…虎は戦士。 …武器は剣かな。 …精神も体力も鍛え上げられた剣士」
これ、山本くん聞いたらどう思うかな。
嬉しいだろうな。
『…戦には納得できないけど、山本くんが優れた剣士なのはすごくわかる』
「………」
『根性の使い手だね』
「…こんじょうのつかいて」
『ごめん、忘れて。 ちょっとそれっぽいこと言ってみようとしただけ 笑 福永くんはっ??』