第14章 blooming
…根性? また?
これをみて虎は根性を感じるの?
どういうこと。根性って何。
前の虎との一件から、ずっと考えてる。
穂波ともその話をした。
それからもたまに考えるけどまだ全然わかんない。
おれには難解すぎる。
虎に聞けばなにか分かるのかな。
今これをみてどこがどう根性だったのって。
…でも聞いてもきっとわからないし、
何より絶対にうるさい。
だから聞かない。
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クロ「…スケボーもだけどサーフィンもよくわからず見てるだけでも楽しいもんだな」
研磨「…うん」
クロ「じゃ、俺たちは俺たちのやるべきことをしますかね」
夜久「お、もうこんな時間か」
みんなばらけて、自分たちの弁当とか片付けて
練習に向かう
…思いがけない感じでだけど穂波の普段の様子というか
いつも通りの感じをみれて正直、嬉しい。
別におれに手を振ったわけじゃないのにそれも嬉しかったし。
…はぁ、いちいち変なの、おれ。
…でも。
画面越しでも穂波の笑った顔はかわいかった。
咲いた花みたいな時もあるし、
笑顔自体が花開いたみたいな時もある。
風に揺られてる花みたいなときもあるし、
花がいい匂いをさせて虫や鳥を誘いこむような色っぽい笑顔もある。
太陽みたいに眩しいときも…
見送りに行ってからまだそんなに日が経ってないのに
正直なところもう、会いたい。触りたい。
会えなくても日常は日常でまぁ、ふつーに過ごせるんだけど。
でも。
ふつーに会いたい。