第14章 blooming
二階のギャラリーの日の当たるとこで弁当を食べる
穂波はおむすびを持ってきてたみたいでそれを食べてる。
夜久「穂波ちゃんオーストラリア行くんだろ〜?いつから?」
『今日の夜の便だよ』
夜久「えっ、手伝ってもらって大丈夫なの?」
『うん、全然平気。むしろ機内でよく眠れそうでいいよ。
手伝わせてくれてありがとう』
ゴールドコーストまでフライトは8.5時間くらいで
時差は1時間進んでるだけだから、
うまく行くとすごく身体が楽だって言ってた。
すぐに動けるって。
クロ「今日のスケジュールはどんな感じ?…金曜日はレッスンじゃなかったっけ」
『うん、18:30からレッスン。
20時に終わって、そのままツトムくんに空港まで送ってもらう』
クロ「すげータイトなスケジュールなのね」
『ふだんゆるゆるしてるからね。たまにはこういうのも楽しい』
研磨「あれ、荷物は?制服とかどうするの。シャワーは?」
『荷物は昨日のうちに車に積んであって、その車でツトムくんが迎えにきてくれる。
シャワーはラウンジのシャワールームで済まそうかと…
制服は…考えてなかった。今朝思いつきで研磨くんの部活するとこみたいって言ったから
クリーニング出すんだった… うっかり』
「………おれ、持って帰ろうか」
『…へ?』
「そのままだとツトムくんが預かって家に置いてくるとかでしょ」
『…うん。 …あ、でもレッスン前に途中にあるクリーニング屋さんに持って行こうかな』
「…あ、そっか。それがいいね。 …おれも、見送り行っていい?」
『へっ? あ、うん!嬉しい。いいの?帰り遅くなっちゃう』
「うん、行きたい」
『…わーい、なんか贅沢だね。空港でゆっくりできないのが残念だけど…』
勢いで見送りに行くとか言ってる自分に少し驚くけど…
オーストラリア行ってる間は会えないんだし、
車の中での時間だけでも一緒にいれる時間が増えればいいなと思った。