第14章 blooming
ー穂波sideー
脚がすくんで崩れそうになるのを
研磨くんがさっと抱き留めて支えてくれる
…なんかもういろいろずるい
そのまま優しく後ろから抱きしめてくれるので
振り向いてキスをねだる
甘い 甘い キス
身体がとろけてく…
「穂波、大丈夫? あっち側まで歩ける?」
なんども快感の渦に飲み込まれて
わたしの膝はガクガクしてる
『…うん、大丈夫。 ちょっと笑えてくるけど』
「…ん、こっち体重預けていけば」
研磨くんは腰を支えたまま後ろから隣に移動して
グイッと身体を引き寄せる
咄嗟に研磨くんの腰にしがみついて身体を預けるようにして歩く
すっごくときめくけど…
『…ぷっ 笑』
「…え。 なに」
『…研磨くんがかっこいいのに対して、わたしがあまりに間抜けで笑えてしまった』
「…ふ 笑 いいじゃん別に」
『…ありがとう、すぐそこなのにやさしいね』
「…別に」
研磨くんはわたしをソファに座らせると、
水を持ってきてくれた
『お風呂、もっかい浸かる?』
「…それもいいね。 …追い焚き押しとけばいい?」
『…ん。ありがと』
布団でも、って言ってたけど…
ほんとにするのかな
どっちでもいい。
研磨くんといれるなら。
ただちょっと… まだドキドキが続いちゃうな