第14章 blooming
裸のまま毛布に包まって2人でごろごろしてる。
…研磨くんこのまま寝ちゃうかな。
お布団行かなきゃな。
「…穂波〜」
腰を抱き寄せて頭に顔をすりすりしてくる
…猫みたい
『…なんか元気だね』
「…いつでも寝れる」
『ふふ。そうは見えない』
至近距離で見つめ合う。
鼻をかすめたり…
顎を引いたり、上げたり…
くっつきそうでくっつかない感じを味わう。
触れないじゃれあいみたいな…
研磨くんの口から舌が顔を出す
応えるように舌を少し出すと舌だけを重ねて
柔らかく触れ合った
『…ふふ』
この時間がなんだかすごく甘ったるく感じて
笑ってしまう
「…穂波の負け」
唇が塞がれる
今度は触れるだけじゃなくてしっかりと舌を絡め合う
優しい 優しい キス
『笑ったら負け?』
「ううん、逃げたら負け」
『…なにそれ研磨くんルールだ』
「うん」
『……研磨くん最初に負けたよ』
「いつ?」
『…先に舌出した』
「…ふ 逃げてないじゃん」
『第一ラウンドから逃げたの、まだ続行できたのに』
「…笑 めちゃくちゃだ」
『めちゃくちゃにしてやる!』
「…ぶっ 笑」
研磨くんに抱きついて胸に顔をすりすりする。
「…ぼのぼのって何分だっけ」
『5分だよ』
「…ちょっとみよ」
『…ふふ、いいね、みようみよう。一話からみよう』
「穂波、ついでにクッションもとって」
リモコンを取ろうと起き上がると
待ってたの?ってタイミングで頼んでくる
『はーい』
もちろん一つも、嫌な気なんてしない。