第13章 16
*裏(〜P472)
ー研磨sideー
電気は全部消して蝋燭の灯の中で
お互いの服を脱がせる
1枚1枚、ゆっくりと
「…あれ、寝る前なのにつけてるの?」
いつも寝るときは上の下着をつけないらしくて
キャミソールを脱がすと胸が露わになるんだけど…
『…そんなこと聞かないで』
ただ聞いただけなんだけど
なんかおれがいじわるしたみたいに
もじもじ恥ずかしそうにしてる
「…? おれ穂波が黒いの着けてるの好き」
『………研磨くん、わざと?』
「…え?」
『…じゃないの知ってる。 もー恥ずかしいから』
そう言って背中に手を回して下着を外そうとする
「…え、待って。はずさないで」
『………もー、ばか。恥ずかしい』
「え、ばかって…」
何がそんなに恥ずかしいんだろ
「穂波?」
ベッドの横で立ったまま
もじもじしてる穂波にキスをする
お互い下着だけ身につけてるから
肌と肌が当たって気持ちいい
背中にまわされた手は指先がちょっと冷たくて
ひやっとする
そっと啄むようにしてたキスが
どんどん熱を帯びてきて
どちらともなく舌を絡め
互いの息遣いも荒くなってくる
キスをしながらベッドに座って
そっと穂波を押し倒そうと思ったんだけど…
なんでかおれが押し倒されてる
おれの口から離れた穂波の唇は
額、こめかみ、耳… って移動しながら優しくキスを落としてく
耳に舌が這い、
クチュクチュって水音と穂波の湿った吐息が混ざって
すごく官能的な音がする
下着の上からお尻に触れる
やんわり撫でたり、ちょっと指でぷにってしたり
穂波の舌はいろんなとこを這いながら
胸の突起に辿りつく
ぺろって舐めながらもう片方を指の腹で転がされる
「…ッ……」