第12章 smh
ー研磨sideー
虎は上下関係とか気にするし、
おれが釘を刺したのもあって
部活の時にクロに昼休みのことに触れることはなかった。
福永はまぁ、安定の福永だし、
夜久くんも海くんもいつも通りだった。
クロも。
クロはそんな簡単に動揺とか見せない。
そんなクロが弱いところを穂波にも見せれたのかと思うと
なんかすごいなって思う。
穂波すごい。
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「…ハグ、どうだった」
駅のホームで聞いてみる
「ブッフォ……ケホッ…」
研磨「…ちょっとクロ、汚い」
ちょうどお茶を飲んでたみたいで、むせてる
クロ「いや研磨、タイミングな」
研磨「…ハグしようって思うほど弱いとこみせたの」
クロ「…いやそんなつもりはないんだけど、イライラしてたわな。わりぃ」
研磨「いやおれに謝られても」
クロ「キスしそうになったし、お前んとこ帰したくないって思ったわ」
研磨「………」
クロ「いっときな。弱ってたとこにあったかくて柔らかいのきたから」
研磨「………」
クロ「まぁ、もうないから。実行はハグ以外はしてないし。お尻も触んなかった。偉いだろ」
研磨「……まぁ、そうだね。あると触りたくなるよね」
クロ「 ! 」
研磨「…別になんでも良いよ。無理やりじゃなければ」
クロ「は?」
研磨「穂波のこと好きになるな、とか言えなくない?なにそれって感じ」
クロ「…言ってることはわかんなくもないけど」
研磨「だからって無理やりなんかするんじゃなければ、どうしようもないって思う」
クロ「…穂波ちゃんが他のやつを好きになっても?」
研磨「やだけどね。そんなの。
でも相手のいやなとこ狙ってサーブ打つみたいな、
そういう周りくどいのは、別に人間関係ではしたくないし。めんどくさいじゃん」
クロ「…へぇ」
研磨「…そういうことすると思ってたの」
クロ「いや、特になにも」
研磨「…………」
クロ「え、じゃあもう一個聞いて良い」
研磨「…やだ」