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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第12章 smh





…想像以上にしっかりと身を預けてくれてて
なんだか少し、恥ずかしくなってくる。





クロさんの手は下にさがったままだから
身体を離す前に、さっきより力を込めてぎゅっとする





背の高いクロさんの胸から心臓の音がしっかりと聞こえる






腕の力を抜いて身体を離す
…はずが、クロさんの腕が背中に回って抱き寄せられる






「…わりぃ、もーちょっとだけ」

『…ん』





斜め上を向いた状態でクロさんにくっついてるんだけど…





ふっと腕の力が少し弱くなったかと思うと
クロさんがこちらを覗き込んでくる

…あ、ちょっとこの距離は予想外
どきどきしちゃう
クロさんの目も、綺麗な色だなぁ…

…ってクロさんの顔どんどん近付いてくる!?





胸に手をあててのけぞって距離をとる

そんなわたしの動きは意味はないと言わんばかりに
どんどんと近付いてくる

いやいやいやちょっと近いよぅ……








「このままキスして俺のものになる?」








真っ直ぐに目を見つめながらクロさんは言う。






『………』







「ひひっ どきどきした?」







身体顔も離れていつもの距離感になった。
クロさんはニヤリと悪そうな顔をしてる






『………もー!』

「いやだってほら、ハグのお礼にどきどきをプレゼント」

『………』

「いつも俺なんて眼中にないでしょー?初めて俺にどきどきしてくれたんじゃない〜?」

『……どきどきしたよ』

「それはよかった。 この代償で研磨に無視されるかも…」

『…クロさんってさ』

「…ん?」

『ううん、なんでもない』




甘えるのとか、自分の弱み見せるの苦手だよねって。
思ったんだけど… そんなことわたしに言われてもね




「俺に惚れちゃったなら責任はとるから、いつでも飛び込んでおいでね♡」

『うん、わかった♡
今みたいにクロさんもどうしてもぐるぐる〜ってなったら、freehug.穂波.comまでおいで♡』




こういう軽いノリが助けになることもあったりするんだろ





「…ぶっ 笑 ありがとね。癒された。お尻触らなかっただけ、研磨に褒めてもらうわ」








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