第12章 smh
「研磨くんよぉ!おれさ、穂波ちゃんのことまだ好きだよ」
練習後に木兎さんに話しかけられる。
朝と違って、すこし落ち着いてるからまだ平気かも
でもそれ言われておれはどうしたらいいの
「…ん」
木兎「手も繋いでもらえなかったし、電話番号もまたいつかって言われた」
研磨「………」
木兎「また会いたい!」
研磨「!!」
いきなり大きな声出すからびっくりする…
赤葦「木兎さん、ここにいたんですか。 もう表にみんな集まってますよ」
木兎「おー赤葦! じゃあそういうことだから研磨くん」
研磨「………(え、どういうこと)」
木兎「研磨くんとは顔見知りだし、こそこそする性分でもないし、というか連絡先知らないからこそこそしようがないんだけどさぁ。
ちゃんと伝えておこうと思って! もう一ヶ月会ってなくても好き! あんな子会ったことないから。
だから次会えたらもっと好きになるし、もっと近付こうと思ってるから よろしく! じゃ!」
えー…
じゃ!って…
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クロ「…で、結局木兎のやつはなんだったの?」
夜久「ていうかなんで穂波ちゃんと会ったの?」
研磨「…なんでそれをおれに聞くの」
クロ「木兎わけわかんねぇんだもん」
研磨「ショッピングモールでたまたま会ったんだって。前に穂波から聞いた」
夜久「…へぇ そもそもなんで穂波ちゃんのこと知ってんだ?」
クロ「それはあれだろ、森然での合宿んときに」
夜久「あぁ!」
研磨「あとは特に何も。赤葦が言ってた通りだった。 …意味わかんない」
クロ「…会ったその日に告白したってことか。 …ほんとにそれだけだよな」
夜久「すげーな …らしいっつーかなんつーか」
はぁ…今日はいつもより疲れた……
こたつで寝転がってゲームしたい……