第11章 暁
ー穂波sideー
いっぱい気持ちよくなって くたぁっとしてるわたしを
研磨くんがぎゅってしてくれる。
さっき、研磨くん、
名前を呼んだあと、
「…すき」
「…綺麗」
「…すき」
って続けて言ってくれた。
言葉だけできゅうううんってなった。
今思い出してもきゅううんてなる。
『研磨くん、大好き』
「…ん」
『ねぇ、このまま服着ないで寝よ?』
「………のどかわいた」
あ、はぐらかした。
「…水筒ある?」
『うん、ヘッドボードのとこにあるよ』
「…ん」
お水を飲んで研磨くんは横になる。
…はぐらかされたと思ったけど、このままで寝てくれるんだ
「穂波がこないと寒い」
足元のほうで毛布をかぶりながらぽけっとしてた。
研磨くんの隣にするっと入って
腕を絡める。
「…おやすみ」
『おやすみ、研磨くん』
チュッと軽いキスをして目を閉じる