第10章 2012
ー穂波sideー
新年明けの初レッスン。
生徒さんが1人増えて、9人いる。
このままみんなが続けてくれて、
生徒さんも増えるようだったら、
クラスをもう一つ増やしてもいいかもな。
ビギナーと、そうじゃないのと。
そろそろヨガにも通いたい。
あぁ、どんどんと膨らんでいく。
レッスンを終えて、
部屋の掃除をスタッフさんとして
(やらなくていいんだけど、やりたい)
カフェに行くと研磨くんがゲームをしながら待ってくれてた。
2人とも日替わりランチを頼んで食べて、
小学生5年生の仲良し2人組が話しかけて来てくれて、
それから今、チャイとケーキを食べてる。
ツトムくん、今日はケーキを小さいのにしないで、
ワンカットを一つ、机の真ん中に置いた。
だから、2人で1つのケーキをつついて食べる。
「…お兄さん、どんな感じ?」
『あ、えっとね1ラウンドはもう終わって、次にいける。
次のはもうちょっと後かな?』
「…第2ラウンド?で残ったら、明日もでれるの?」
『うん、第二ラウンドで得点取れたら… えっと、4人のうち高得点の2人が次に行く。
明日は2人のうち1人、ってのを2回』
「…へぇ」
『サーフィンの大会って波相手だし、なんか説明とかよくわかんないよね。
また一緒にみれたらいいな。 でも、見るより一緒に海に入りたいな』
「…ん。 どっちも、そのうち」
『…ん。そうだね』
・
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家に帰って、研磨くんとゆっくり過ごした。
研磨くんはゲームをしてる
わたしはテレビの画面でネット中継をつけながら
ストレッチしたりマッサージしたり。
『やった!メイクした!今のすごかった。今のはすごかった〜!』
高い波に綺麗に乗りきった。
技も決まってた。
「…いけそう?」
『…………うん、行ける』
得点がでた。ハイスコア。
いつも海外の波に乗って活躍してるお兄ちゃんだから、
よほどのことがないかぎりって思ってたけど、
波やコンディションもあるし絶対はないから、
やっぱり、うまく行くと嬉しい。
…鞄の準備しなきゃ
チケットも手配しなきゃ