第10章 2012
ー穂波sideー
研磨くんはそのままぎゅうっと力強く抱きしめて
それから優しくキスしてくれる
「…お風呂いこっか …汗冷えちゃう」
『…あ、あれ? そういえば音聞こえなかったね』
「…聞こえてたけど ゲームしてた時。穂波は聞こえなかったかもね」
『…?』
…あ、耳。
…/////
エッチした後なのに、
その前に耳を弄ばれた事を思い出して顔が熱くなる。
「…ふ 笑」
・
・
・
たまにキスしたり抱きついたりしながら
お互いの身体を流し合って
湯船はぬるくなってたから
追い焚きをして入った。
お風呂の中でも後ろから優しく抱きしめてくれて、
2人ともほっかほかになるまではいった。
やっぱりエッチの後に一緒に入るお風呂って好き。
なんかふわぁってお互い緩んでて、ほっとする。
『…明日、どうする? 研磨くん、鍵持ってく?』
「…ん? なんで」
『荷物多いかなぁって。帰りに取りにきたらいいのかなって』
「…あぁ、そっか。穂波何時に終わるんだっけ」
『レッスン終わって、掃除したり片付けして、駅を出るのは13時すぎくらいかな』
「…じゃあ一緒に帰ればよくない?」
『…あ、そっか。そうだね。 …ふふ。そうしよ』
「…ん」
『あ、下のカフェでランチ食べるのはどうかな? 教える日はスタジオがサービスしてくれるの
…研磨くんにはちょっと居心地わるいかなぁ』
「…ううん、大丈夫だった。 前一回行った。ツトムくんに聞きたいことあって」
『え?あ、そうだったんだ。…じゃあ、明日行けるかな』
「うん、行こ」
『やった』
「…おれ、もう上がる。 …穂波、今日髪乾かして」
『…へ? …あ、研磨くんの? …ふふ、いいよ。ドライヤー持ってくね』
突然のおねだりにきゅんとなる。
ほんと研磨くんは、
無意識にいろーんな緩急つけてくるから …ずるい