第6章 層
*微裏*
ー研磨sideー
当番じゃないけど部室の床を軽く掃いておく。
穂波は靴を脱がずに入り口に立っていて
帰る準備をして、入り口でキスをする。
「おれ今日、やきもちやいたのかな」
今日だけじゃない、カズくんとか周平とか…
しかももう一ヶ月くらいエッチしてなくって。
それが理由なのかわかんないけど、なんか、ちょっと、調子が狂う。
「穂波はおれの。だよね」
『…うん。』
返事が聞きたいだけで言ってる。
ほんと変。
自分がうるさくってめんどくさい。
ごちゃごちゃしてて
なんか、それだけじゃないんだけど、欲が溢れてくる。
無理になんてしたくないし、
てか、そもそもここでしたくない。
いつも部員がいる部室とか。
あしたもみんながここにくるとか、考えると、なんかいや。
…クロは、そういうつもりだったぽいけど。
穂波を強く抱きしめながら
自分で自分が煩いほどに考えてると
『いつもの研磨くんが大好きだよ。
でも、見たことない研磨くんもたくさんみたい。知りたい』
腕の中で穂波が言う。
それから少しだけ背が高いおれを見上げて、
『………わたしは、研磨くんの気持ちがあれば、どこでもいいよ?』
なんて言う。
ここで?
穂波の色々がここで溢れて、
明日みんながここに来る。
そういうの全然唆られない。
けど。
穂波の両手を握り、身体をドアに押し戻す。
片膝は脚の間につく。
穂波の瞳をちらと覗くと、
もう既に少し熱を帯びた様子でじっと見つめている。
貪りつくように唇を奪う。
激しく、舌も唾液も絡み合う。
唇から離れ、耳に噛みつく。
『……ンッ…』
そのまま舌を這わせて耳や耳の後ろ、
それから耳の穴をに刺激をあたえる
『…ひゃっ………アッ……』
穂波の身体が下に降りて
おれの膝との間にギリギリ開いていた隙間が閉じる。
舌で耳を、膝で股を弄り刺激を与え続ける
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