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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第39章 scenes








「…穂波」

『…研磨くん』

「おれ、完全に忘れてた」

『…わたしも』

「…今日いつもよりもっと気持ちいいなって思ってたけど」

『…ん』

「なんでかな、とか考えれなかった」





おれ、これ、謝るべきとこなのかな…






「…んと、ちょっと待って。とりあえず考えよう」

『…ん』

「…でもその前に」






キスしよう。






穂波が嫌がって、怖がってたら謝るし
いやこれは完全に過ちとして謝るべきなのかもしれないけど…

でももしこれで、この一回で
その… 受精されたとして…
その場合、今言うおれのごめん、ってなにに対してなんだろう。

ごめんって言うにしても、なんか、もうちょっと考えて話してからな気がする。







おれ、別に不安はないよ。

もしできたら、穂波が良いって言うなら、普通に準備する。

最初から、大学の名前や成績だって別に関係ないこと、するつもりでいる。
だから別に高校中退でもできること。

今現在蓄えがないから、ちょっと親には迷惑かけるけど、絶対返す。
絶対穂波のことも、子どものことも困らせない。
絶対なんとかする。 できる。






そんなこと思いながら、キスをした。








『研磨くん…』

「穂波、こわい?」

『…ん? ううん? ん? なにが?』

「もしかしたら赤ちゃんができるかもってこととか、
そしたらその場合に発生するいろんなこととか」






産みたくないって思った場合、辛いのは穂波だ。
身体も心も。

産まないにしても、ずっとそばにいる。
できることはなんでもするけど、おれの身体には何の変化もないし、
手も加えられないわけで。



産むと決めた場合も、
おれは遅かれ早かれやろうとしてたことに手をつけることになる。
でも穂波は大学に関しては、一旦保留になるのは間違いなくて。






2人のことだからどっちでもいいよ、とは言わないけど、
でもやっぱり、穂波の気持ちはちゃんと聞いておきたい。









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