第39章 scenes
治くんからは… これまた冷凍便。
中身は、明石焼き。これは市販のやつ。
あとは治くんお手製の、そばめし、牛肉の佃煮、それから… 餃子!けっこういっぱい!
そしてちょこん、と小さな小箱の中に生キャラメル。
【穂波ちゃんほどよぉけ作れんかったけど、少しやったで。
餃子はな、海老餃子と普通のん。 食ってな。
明石焼きそこのん、めっちゃうまいでそれも食ってな。
生キャラメルはじめてやけどつくってみた。
常温でほかっといたらすぐ柔らかくなるらしいわ。
ほんじゃ、またメシの話しよな。 愛してんで 治】
餃子ーーー! きゃーーー。
そばめしとか、あまり馴染みがないので楽しみだな。
これを機にレパートリーにいれれたら…♡
白布くんからは冷蔵便。
中身は… あの喫茶店のお菓子だ。一緒にパフェ食べたとこ。
配送なんてきっとしてないよね。 頼んでくれたのかな…
それとも買って、白布くんが詰めたのかな…
どちらにしても嬉しい。
贈り物ってほんと、これが、嬉しい。
気持ちが、嬉しいんだ。
プリン、いちごのゼリー、エクレア。
それから日持ちのしそうな焼き菓子が数種類と、コーヒー豆が2種類。
【色々あったけど、食べ切れるようにこんな感じ。
パフェはイートインしか無理だから、また一緒に食おうな。
コーヒー豆は、おじさんとか飲むかなと思って。じゃ、また電話する】
…白布くんの字、きれーーー!!!
侑くんのと並べると、
侑くんへの謎の愛おしさが溢れてくるほど。
あぁ、嬉しいな。
これだから、贈り物はやめられない。
受け取った側から、
あぁ、わたしも誰かに贈りものしたいなぁってふわふわしちゃう。