第38章 シロワニ
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へなりとベッドに崩れ落ちるわたしを優しく仰向けにして
両手を添えて脚を広げるとまたずずずと研磨くんが挿ってくる
そうして、優しく甘いキスを。
唇に。 額に。 こめかみに。 頬に。
それから、胸元にチリリと痛みが走る
ゆっくりと唇が離れると、
研磨くんの人差し指が同じ場所をなぞる
「…おれの」
そう呟くと、
深く優しく落ち着いた瞳でわたしを見つめながら
ゆっくりと腰が動き始める。
眉をしかめ、
それは本当に優しい目をしていて…
研磨くんに大事にしてもらってることなんて
もうわかりすぎるほどわかってるのに
またもそれを深く骨の髄まで染み渡る程に知る。
「穂波…」
腰の動きを止めて、繋がったまま
研磨くんがわたしの名前を呼ぶ
『…研磨くん』
「…誕生日おめでとう 日付変わった」
『………』
「………」
『…ん、ありがとう わたし、幸せ』
「…ん、おれも。 一緒にいれて嬉しい。 ありがと」
そう言って頭を撫で、それからまた、甘いキス。
そしてゆっくりと撫でるように、滑るように、動く腰。
甘い 甘い 甘い。
研磨くんの体温に、愛に、とろとろに溶けてしまう。
最高のセックス。