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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第33章 求肥


ー治sideー





…いっや、全然集中できんわ。





マジで結婚したいんやけど。

めちゃええやん、あんな子と店やるん。
一人でええ、って思ってたけどこの場合はちゃうわ。

じいさんばあさんなるまで一緒に店やりたいし。





休日はあれや、買いもんとかやなくて、
キャンプとか海とかあと、地方の産直とか行ってな。
外出先でメシ食うんも、地元民が行くようなとこ行くねん。

たまの海外旅行も、
パーってしたやつと違て、
なんかじわじわ染み渡るようなんしてな。

地元の若い夫婦と仲良ぉなって、メシ食わせてもろて。
そんなんしたいし、ふつーにできるわあの子となら絶対。

ていうか、めっちゃ妄想膨らむやん、やば。





「治、ちゃんと見ときや」





………。






また言われた。
あかん。







いっぺん、こっちに集中せな。
背筋凍ってまう。








あ、せや。 
俺と同じタイミングでなんか言おうとしとったな、穂波ちゃん。

俺はただ、穂波ちゃんサーフィンとかすんの?って聞こうと思っただけやけど…
何言おうとしたんやろか。
明日やな、明日聞こ。








…てゆーか、おむすびと餃子、それからたこ焼きて。
可愛げゼロやん、ガチやん。
めっちゃかわいいやん。

なんかナチュラルでエロくてなんやろな…せやな…
ニース風サラダとか言うてもな、
あーそうなんやなーって思う感じの子なんやけどな。

まさかの、餃子とたこ焼きて…

親近感半端ない。

あー、一緒にうまいもん食べたいわ。

あれ絶対好きやん、
この間ツムに頼んで買うてきてもろた漬けもん屋の漬物。

…あの子と一緒におったら
絶対美味いもん作れると思うわ、俺。







「…治 いいかげんにせーよ 次はないで」








なんでわかんねん。
一応目でボールは追うてんねんで。

なんで頭ん中他のこと考えとんのわかんねん。
こわいわー

次はないってどういう意味なん。
次やったら俺何されるん。

こっわ。

穂波ちゃんのことはここで一旦保留やな。









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