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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第33章 求肥


ー治sideー




何この子。
予想以上にグッとくんねんけど。

かわいいし、落ち着くし、面白いとこあるし。






「なんや、やっぱ間違いないわ。
俺好きやで。俺好き嫌い激しいねん。
好き思たら好きや」

『…ん?なんの話?』

「穂波ちゃん、俺、君のこと好きやで」

『…ほぅ』





ポカーンとした顔してるわ。
…かわええなぁ

ま、もうちょっと話続けよ。大事な話、しとかな。




  
「あ、食いもんは好き嫌いせんで俺」

『………』

「穂波ちゃんメシでなに好き?」
    
『…メシ …甘いのとかいれないでだよね。 
んーとね、おむすびと餃子。
…あーあとお祭りの時はたこ焼きで、それから……』

「食べるん好きなんやなぁ ええなぁ
おむすびか、ええなぁ 俺も好きや。
なんや聞くで、他になにが好きなん?」

『もうキリがないからやめとく。行き着くとこはおむすび』

「…俺、将来おにぎり屋やりたいねん。うまい米つこて」
     
『おぉ…それはそれは …わたし、おむすび屋さんがあったらいいのにって思ってた。 
豚汁かけんちん汁も飲めたら嬉しい』

「それ、えぇなぁ。 日頃お勝手仕事するんか?」

『うん、するよ』

「メシたける?」
  
『…? 炊けるさぁ!』

「初めちょろちょろ?」
  
『中ぱっぱって。笑』

「いつも何で炊くん?」
 
『土鍋だよ。だから始めちょろちょろじゃないんだよ。羽釜でも炊いてみたいよね』

「あぁ、ええなぁ。 ほな、俺ら結婚しよか」

『…え?』

「一緒に店やろや、羽釜も挑戦できそうやん、俺らやったら」

『すごい、いきなりそんな将来見えた?笑』






そらそうや、こんな可愛くて話してておもろい子が、
土鍋でいつもメシ炊いとって、
羽釜でも炊いてみたいなんて言うたら即決やん。
うるさないし。






「だから言うたやん、好き嫌い激しいって。
好きになったら好きなんやて、俺」









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