第29章 山茶花
額を寄せて研磨くんの腰がまた、動きだす。
円を描くように奥を刺激される
『…研磨くん』
「…ん」
もう一度ぎゅうと、脚も腕も腰もつかって
研磨くんと一層密着する
唇を重ね、舌を絡め、
身体のありとあらゆるところを重ね、
お互いの体温、汗、体液… 全部が交わって一つになる
「…穂波」
『…んぁッ………』
ぐりぐりと押すように撫でるように奥が擦れ、
外の蕾が研磨くんの骨で擦れる。
ほわほわして とろっとろで 熱くって
頭はくらくらする
足がつーんてなる
「…あぃ………」
『…?』
…あぃ?
溢れた音って感じじゃなくて、なにかを言おうとしたように感じたけど…
「…すきだよ、穂波」
『…ん』
「もう… イく………」
『んッ……』
腰の動きが速くなる
研磨くんのも、わたしのも。
動きも一つになってお互いの気持ちいい動きも一つになって…
全部が溶け合う…
「穂波ッ」
『…けんまくッ…』
わたしのナカでどくどくと波打って
研磨くんのが吐き出されるのを感じる
膜越しにも熱い熱い、研磨くんの白欲…
その温度にまた溶けていくような心地がする