第5章 夏
穂波はおれの首に回していた手をするするとおろし、
ズボンに手をかけた…
予想外の展開に驚く間もなく、
焦ったい手つきでおれのモノを弄ぶ…
先端から溢れた汁を指先で遊び、裏筋を指で撫でる…
手のひらで包みこんだかと思えば、また指先で弄ばれる…
「…ちょっ、穂波っ……」
『…ん、研磨くん』
穂波は手を止めない。
ソファの端に置いた鞄に目一杯手を伸ばし、箱を取り出す。
御祝、とクロの字で書かれているその箱は、
夜久くんと3人でコンビニに行った日の帰りに渡された。
中から包みを一つ取り出す。
「…っ、穂波?…ちょっ…と、待って?」
かろうじて伝えてみるも、手は動き続ける…
その焦ったいけど確かに感度をあげていく動きに耐えながら、
包みを開けるとやっと手の動きが止まる。
『…わたし、つけるね?』
「…ぇ…」
答える間もなくそれは穂波の手の中に移動し、
そうしてゆっくりと確かめるように熱を帯びたおれのモノに膜を這わした。
『…いいかな?』
「…ん。大丈夫そ」
穂波は下着を脱ぎ、
ソファに膝を突くと片手でおれの肩をそっと掴み、
もう片方の手でおれのモノを握ると、自ら秘部にあてがった…
「…ぇ…」
さっきから続く予想外の展開を頭の中で処理仕切れないうちに
身体はどんどんと反応して、さらに熱く質量を増す…
ゆっくりと身体を沈め、根本まで繋がったところで
ぎゅうと抱きついてきた。
『……研磨くん、好き。』
「…ん。」
それ、さっきも聞いたよ。
いやらしい行為とは裏腹に、
幼いともいえるほどに真っ直ぐな言葉…
頭がいつもの冷静さを取り戻す。
ぎゅっと背中を抱きしめ返すと背中にジッパーがあることに気付く。
場所が場所だし(玄関開けたらワンフロアの間取り)いつ家族が帰ってくるかわかんない状況で
ワンピースは脱がせれないなと思っていたのだけど、
上だけ剥がすくらい大丈夫かも…
おれのモノをナカに咥え込んだまま抱きついている穂波の背中のジッパーを下ろす…