第27章 アップルパイ
穂波は徐ろに服を上下とも脱ぎ始める
…欲しいってそっちか。
おれにもして欲しいって意味なのかとか、いろいろ考えた。
風呂上がりも、まだうちの親にも会う可能性があったからか、
おれが貸したカットソーを脱ぐと黒い下着姿になった。
…なんか下着姿久々
浴衣のときは2回ともつけてなかったし、
このあいだ穂波ん家に泊まったときも風呂上がりだったから。
黒いのよくつけてるけど、
デザインがいろいろあるんだな。
今日のはなんかV字型になってていつも見えないとこが見える。
じーっと眺めてるとおれのズボンも服も全部脱がされて、
裸にさせられた。
あ、ゴム。
ベッドのそばにある引き出しをあけて箱を取り出すと
穂波がすっとそこから一つ包みを持っていく
「…えっと」
『わたし、着けるね?』
「…ん」
口に包みを咥えて、背中に腕を回してホックを外すような動きをする。
「あ、穂波。ちょっとまだ、着けてて」
『…ん』
下着のウエストに手をかけると、
穂波はするするーと脱いでから
ゴムの包みを開けておれのにつける。
おれにまたがったまま膝で立って、
穂波はおれのを自分であてがい擦るように動かすとクチュクチュと水音がする。
おれ、ひとつも触ってないのに、こんななるんだな。
キスしたのも結構前なのに。
ぐぐぐっと穂波の腰がゆっくりと沈んでく。
『…んー………』
気持ちよさそうに眉を顰めて、甘い声を小さく溢す
奥まではいると、穂波は上半身を倒して額にキスをする。
頬に手を添えて唇まで誘導して、口付ける。
舌で穂波の唇をなぞると小さく開いて瞬く間に互いの舌が絡み合う
そのままの姿勢で穂波の腰が上下に動き出す。
…やば、きもちいい