第25章 秋刀魚
ー穂波sideー
9月に入って体育祭の準備や練習がありながら、
いつもの日々を過ごしてる。
お弁当は研磨くんと中庭で食べたり、屋上で食べたり、
芽衣たちと他のクラスで食べたり。
相変わらず蛍くんはまめに連絡をくれる。
もし、代表決定戦を最終日まで勝ち進んだ場合、
10月27日の土曜日だと連絡をくれた。
まだなんとも言えないけど、
ちょうどおばあちゃんの誕生日が翌日の日曜日なので、
試合の有無は関係なく土曜のレッスンを振替えて
宮城へはいくつもりで予定を立てておこうかな、と考えてる。
今日は金曜日。
明後日月曜日は敬老の日で、土日もいれて3連休。
研磨くんたちは土曜1日、日曜半日で月曜オフ。
日曜日の部活終わりにうちに来てBBQをする。
カズくんと周平とその親たちも来ることになってる。
いつもいく魚屋のおじさんにBBQに合わせた魚介と、
それから秋刀魚をお願いしてある。
…費用はお兄ちゃんが出してくれた。タヒチにいた時に、
我が家の毎年恒例の8月のBBQと合宿が重なるから今年はBBQ参加しないこと、
9月に音駒部員を呼べたら呼んで、BBQできたらな、なんて話をしたら、
わたしじゃなくて研磨くんを溺愛気味のお兄ちゃんは、
研磨も頑張ってるみたいからなー。出世払いしてくれそうだし。とか言いながら
振り込んどくわーって言ってくれた。
タヒチでもお兄ちゃんは優勝して、
その後のいつも行ってるカリフォルニアのビーチで開催した大会では2位。
今シーズンは今のところランク上位にいる。
秋刀魚、楽しみだなぁ…