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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第23章 high


ー研磨sideー






…何だったんだろ。
記憶が途切れ途切れなとこもあるし、最後の方はほぼない。







ただただ一つのとこに向かってたというか、
もうちょっとよくわかんないけど。
おれひとりじゃなかった。
言葉交わしたりとかはなかったけどずっと穂波といる感じっていうか。
なんかとにかくすごかった。








穂波の卵うどんは、ただ卵うどんなのにちゃんと穂波の味がした。
リクエスト通り、卵はふわふわでうどんは柔らかい。








「…おいし」








出汁も美味しくて、身体は熱いのにつゆもほとんど飲んだ。

穂波はさっきまでの行為もあってとろんとした顔で微笑んでる。
おれが美味しいという度にいつもいつもこの顔を見せる。








「穂波、ゼリー食べたい」

『お。よく食べるね。持ってくる!』

「…穂波は何も食べないの?」

『おつゆと作り置きのもの、下で摘んできた。一緒にみかんゼリー食べる』







…ん。
食べるの好きだけど、なんかあっさりしてるんだよな、穂波。不思議。
でもそれもなんか好き。がっついた感じがないというか。









「あ、うま。…おいしい」








みかんゼリーは予想以上に美味しかった。
別に何の捻りもないんだろうけど、それがいい。
冷たくて、つるっとしてて、甘さも程よくあって。









「これ、熱なくても食べたい」

『うん。これは缶詰だけど、甘夏とかでね作っても美味しい。
もうちょっとポロポロさせてクラッシュタイプにしたりとか。
元気な時にいろいろ作るからいろいろ食べてね』

「…ん」

『多めに作ったから、明日もあるからね。 …熱、どんな?』

「…さっきは39.4だった。今もきっとそのくらい」

『…ん。明日は休む?』

「…んー、休みたいけど明日決める」

『うん。了解』






穂波は明日は普通にレッスン、
日曜日はタヒチに行ってる間の一週分の振替レッスン。
月曜は花さんとこで受ける方のレッスン。
火曜日にはタヒチに行っちゃう。







熱、しんどくないなら明日もあればいいのに。と今更だけど思う。












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