第2章 始まり
ハンターが言ってることは、きっと嘘だ。
心配になった、とかどの口が言うのよ。
全部貴方のせいなのに。
言いたい事を抑えて、ハンターが早く出るように言う。
『…私は大丈夫、なので…、リッパーさんはもう、戻った方がいいんじゃないんですか』
2人きりは嫌だ。
助けて欲しい。
エミリーさん、ウィラさん、イソップさん、それに…アンドルーさんだっていいから。
「ジャック」
『え…?』
急にハンターがそう口にして、私はなんのことか分からなかった。
「私の名ですよ。」
「ジャック、そう呼んでください。」
そう言ってきたけど、絶対に言ってやるもんかと心の中で思った。
ハンターのことを睨みつけていると「ふふっ、可愛いですね」と口にした。